初のキヤノン機です。
べ、別に50Dが欲しくなったとかじゃ無いんだからね!


ではEOS KissFの中身を覗いてみましょう・・・




メイン基盤です。 画像エンジン部はしっかりとシールドされています。 CMOS背面もシールドされていました。


DiDiC3とフラッシュメモリ、バッファメモリ(64MBのDDR2)です。
カタログの写真を見る限りでは上の空きランドはKissX2用みたいです。


メイン基盤オモテ。
東芝の32ビットマイコンをシステムとして使っていました。


謎の部品。 可視光域のBPFが付いている光ファイバのようです。


フラッシュ部にレーザーを当てたら光りました。 フラッシュの制御に利用している様です。



CMOS裏面。 ばっちりシールドされています。


シールドを取ると駆動基盤/ICが見えます。


外部端子部。 シャーシを利用して強度を稼いでいます。


バッテリ室開閉検知スイッチ。 検出系スイッチの全てに板金を使ったスイッチの方式を採用。 
部品の内製でコストを下げる事が出来ますが信頼性は微妙。


CMOSはベース板に押し当てて固定。 手ブレ補正などが無いので取り付けはかなりテキトウです。


モーター1つでフラッシュのポップアップ、ミラー動作等の全てを賄っています。


レンズ取り外し機構の簡単さ・・・ 思わず笑っちゃいました。


唯一の動力源。 この機構が壊れると全ての動作が停止すると思います。


電源部。 フラッシュ駆動部もここに。


フラッシュのコンデンサがこんな所に。 普通ならグリップ内にあるんですが…


で、グリップには何が詰まっているのかと言うと・・・ 補強リブのみ!
なんと言うか潔い(笑


フレキシブル基板1枚で接続。


割と一般的な構造。 左下にカードスロットカバー開閉検出スイッチが配置されています。


接触不良が怖いけど部品単体の故障率は低い方式ですね。


上面カバー。 フラッシュのポップアップはベースボディからギヤで駆動してます。 合理的だけど大胆な設計かも…


セルフタイマー用LEDランプ。 AF補助光として使えればいいのに…


ペンタミラー。 銀蒸着らしいのですがこれの取りつけもかなりアバウト。 こんなに露出してていいのだろうか…



まだ小型軽量にできそうな筐体です。
基板と配線の数も非常に多く無駄に見えますが、修理する前提だとユニットごとに分かれていると交換するだけでいいのでラクです。
キヤノンはその辺も考慮しているのでしょうか。
外装を含むプラ部品はガラス混入の強化樹脂を使用。 必要最低限の強度なので、シャーシに貼り付けてあるタイプと比べ若干頼りない感じがします。
エントリーモデルとしては手抜きの無い製品で、今の価格なら十分かと。 ライバルは同社のX2ですね。


2009.1 水瀬